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小津映画を2本

2008
12/17
*Wed*
Category:日本のこと
オークランド図書館でDVDを見つけ、生まれて初めて小津安二郎の映画を見た。

小津安二郎はご存知の通り、黒澤明と並ぶ日本を代表するムービーメーカーです。戦前から戦後にかけて数多くの作品を残しており、独特のカメラアングルと、台詞まわし、そして家族のつながりを題材にしたストーリーが特徴で、ヴィムベンダースを始め、世界中の多くの映画監督からも尊敬されている人です。

僕は大学時代は8ミリ映画自主制作同好会に属していたのですが、『小津安二郎』の名前は先輩から聞いて知ってたくらいで、難しい映画よりも痛快で分かりやすい映画が好き!という映画のえの字も語れない素人で、これまで一度も作品を見たことがありませんでした。その先輩はゴキブリが道に迷うというユニークな映画を取る一方で、今にして思えば、小津安二郎そっくりのアングルや台詞回しを多用して、多くの8ミリ映画を撮ってました。僕も撮影現場に呼んでもらったことがありますが、撮影の合間には「これが小津スタイルやねん。」「小津はこうやって撮ったんや。」と映画作りについて熱く語ってました。僕はといえば、なんせ小津の映画を見たことがないので、ふ~んとしか頷くことしかできないし、「俺の好きなタイプは原節子や。」と言われても、それ誰ですか?って聞き返すレベル。その後先輩は本格的に映画作りにのめり込んだようで、ニューヨークにまで留学したそうだが、今はどうしてるんだろうか。


初めての小津映画は「東京物語」。たんたんと進む静かな物語。
製作年度は昭和28年。田舎に住む老夫婦が、東京で働く息子家族と娘家族、それに戦争で死んだ次男の妻(原節子)たちに会いに行く。長男は開業医、長女は美容室経営。みんなそれぞれ仕事に家庭に忙しいが、田舎から出てきた両親を手厚くもてなす。子供たちが面倒を見るのが億劫になってくる頃、老夫婦は田舎に帰る。長い滞在を終えて、田舎に帰るとすぐに妻が脳梗塞で倒れ、危篤状態に。子供たちを呼び寄せる父。子供たちは臨終には間に合うが、葬式が終わるとすぐにみんな東京に帰っていく。未亡人の原節子だけは、葬式が終わったあともしばらくは、お父さんのそばにいる。やがて彼女も東京に帰る日がやってくる。家に残るのは、地元の小学校で教師をしている次女と、年老いた父の2人。

もう1本は、「麦秋」 (英語ではEarly Summer)
製作年度は1年早い昭和27年。鎌倉に住む家族の話。老夫婦と、息子夫婦、そして未婚の娘(原節子)。未婚の原節子に、会社の上司がいい人を紹介しようとする。彼女の結婚を軸に、物語は静かに進む。

どちらの映画も、少しずつ離れていく家族を描いている映画。
麦秋の1シーンにこんなニュアンスの台詞がありました。
老いた夫が妻に、「私たち、今が一番幸せなのかもしれないよ。長男が嫁を貰う。子供を授かる。長女が嫁に行く。」
妻は、「そうでしょうか。でもまだこれからでも、、」
それに対して夫は、「欲を言えばきりがないよ。」と妻を諭します。


この2本を見て思ったのが、自分が育ってきた家庭と、今自分が持っている家庭のこと。
東京物語と同じように、兄弟みんな自分たちの家庭を持って親元を離れている。そして多分、僕の娘もいつかは巣立っていくでしょう。それまでの時間というのが、親にとって一番いい時間なのかな、って考えてしまいました。

小津安二郎の映画が世界中で受けているのは、国を問わず、彼の描く家族のつながりに感銘を受けるからなんでしょうね。

機会があれば、見ることをオススメします。Highly reccommend.


PS、それにしても原節子は美しい。今の時代でもまったく違和感のない美しさですよ。
「俺のタイプは原節子」って言ってた田中先輩の気持ちが今、ようやく分かりましたわ。
それにしても22歳頃で、原節子って言えるのが渋いというか、なんていうか、、、。
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プロフィール

Toshi

Author:Toshi
旅行の仕事で世界をまわるうちに、海外に住みたいという思いを募らせ、2001年に家族とともにNZに移住。ワーホリサポートエージェント勤務を経て、2005年独立してオークランド留学センターを設立。
海外添乗、海外移住、海外起業、、、、若い頃には思ってもなかった人生を歩んでいます。
海外でのビジネスは、山あり、谷ありだけど、家族や友人に支えられてまだまだ頑張ります☆
今年も「開花」を目指してポジティブに頑張ります。



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